2012/11/10






朝夕の冷え込みが本格化し

案の定 風邪をもらってしまった身を奮い立たせ

訪れたのは新宿 匠木版画工房さん

現在数少ない伝統木版画の制作を手がける工房である



今回は私がお手伝いする あきる野市にある版画のアーティストインレジデンス

アートスタジオ五日市

ここに滞在する3人の作家を伴い 浮世絵の制作について見学





  


工房代表である彫師 朝香元晴氏により手がけられた浮世絵とその版木

貴重な道具や技術について様々 解説いただいた







おそらくは小学校の授業などで多くの人が目にする『ばれん』も

プロの使用する俗に『本ばれん』と呼ばれるものはそれと全く似て非なる別物

上記写真は皮と呼ばれる部分をウラから見たところ

和紙を1枚1枚重ね板のようになったそれはこの部分だけで貴重な道具











多忙な時間を割いて 朝香氏に実演していただいた技術や知識の数々は

普段木版画を制作しない私にも大変学ぶこと多く

これらの技術がこの先も受け継がれることを願わずにいられない

一朝一夕に身に付くものでないからなおさら

より一層 版画に興味を深くした一日






追記

アートスタジオ五日市では滞在する3名の作家による展示がスタジオにて

今月11月17日(土)〜23日(金)11:00〜19:00まで開催